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7月30日 (種まきから90日目)いもち病
田んぼの写真
稲 (いね) の写真
いもち病とは、稲の病気の中で最もひ害が大きいこわい病気のことです。いもち病きんが住み着くことにより発生します。いもち病きんは、種もみに着いたまま冬をこします。種もみは、塩水選の後で消毒しますが、完全には取りのぞけないようです。
いもち病きんが稲に付着し、そこに水があると発芽します。これを胞子発芽 (ほうしはつが) と言います。その後、いもち病きんが毒を出しながら、稲の中へ入り込み、葉や穂 (ほ) をからします。ひどい場合は、稲がちぢんで枯死 (こし=かれてしまう) することもあります。
いもち病は、発生した所によって、葉いもち、穂首いもち、節いもち、苗いもちなどに分けられます。
葉いもちの場合、葉がかれてきます。穂いもちの場合、白穂になったり、もみの品しつが低下します。
いもち病きんは、胞子によって伝せんします。空中を飛んだ胞子が別の稲に着いて、そこに水があるとふえていきます。伝せんするのは、気温がおよそ16〜30度、稲に水が8時間以上着いているような場合です。天気が良いと稲はかわくので、雨がふり続くような時期に感せんしやすくなります。低温・多雨が続くと、いもち病の発生が心配されます。田んぼを回って早期発見し、薬を使って早めに消毒します。
