8月14日 (種まきから105日目)冷害

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冷害は、夏に日照不足になったり、気温が低い日が続いたりすることによって農作物がひ害を受ける自然さい害のことです。米作りにおける冷害には、次の二つのタイプがあります。

冷害

一つ目は遅延型 (ちえんがた) とよばれるものです。これは、田植え後の苗が根付く時に長期間低温が続き、そのために苗分けつ・出穂 (しゅっすい=穂が出ること) ・開花するまでの生育がおそくなるという冷害です。稲の苗が根付くためには、水温約12度以上が必要です。これより低いと、新根の発生が止まり、新葉も出ず、生育がおくれます。出穂がおそくなり、十分に登熟 (とうじゅく=お米を作ること) ができません。青い米やヤセ米 (=細い米) がふえます。

冷害2

二つ目は障害型 (しょうがいがた) とよばれるものです。出穂・開花の時期の低温によって起こる冷害です。稲の正常な受粉・受精 (じゅせい) には約25〜30度の温度が10時間ほど続く必要があります。
出穂・開花時に約20℃以下の低温にあうと、出穂が止まる場合があります。また、出穂しても、花粉などが障害を受け、穂の花数がへります。また、約17度が7〜10日も続いてしまうと、多くの花が実らず、お米ができなくなってしまいます。

冷害の年には、いもち病も発生しやすくなります。また、日照不足にもなりやすいです。日照不足になると、光合成が少なくなり、実が十分に育ちません。これらが同時に発生しないようにと、さまざまな対さくをとります。冷害をふせぐ決め手はまだありませんが、次のような方法で冷害に立ち向かっています。

  • まず強い苗に育てることが大切です。また、姿勢 (しせい) の良い、葉が立っている稲に育てます。葉が立っていると、田んぼの土や水に日が良く当たりますから、温度を上げることができます。
  • チッソひ料が多すぎると寒さにたえられなくなるので、生育を見ながら、ひ料分をコントロールします。
  • 深水かん理をして、稲を水で守ります。
  • 田んぼに、冷たい水を直接入れずに、迂回水路 (うかいすいろ=水を回すこと) やため池で、太陽によって水を温めてから入れます。
  • 冷風の吹く地いきでは、ぼう風林やぼう風ネットでふせぎます。
  • 耐冷性品種 (たいれいせいひんしゅ=寒さに強い種) を選びます。
  • たい肥を入れます。土の中のび生物がふえ、その活動エネルギーにより地温が上がります。

 

1グラムの土の中には数おくのび生物がいるんですって。

100日目・日照り

110日目・光合成