9月8日 (種まきから130日目)台風

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台風とは、中心付近の最大風速が17.2メートル以上の熱帯低気圧のことです。台風がやって来ると、はげしい雨や風によって、農作物に大きなひ害が出ます。台風は7〜10月に最も多く発生し、日本には平均11個が近づき、2〜3個が上陸します。
夏の台風は日本海がわを進むことが多く、雨が少なくて風が強いと言われています。また、フェーンが発生することがあります。フェーンとは、かわいた高温の風のことで、これがやって来ると稲の葉や花は急に水分をとられ、白くかれてしまいます。とくに、穂 (ほ) が出てすぐでは、穂は白くなり、実った米ができません。
一方、秋の台風は太平洋がわを進むと言われています。秋になると、秋雨前線が南下してきて日本の上空にとどまり、秋の長雨となります。ここへ台風が重なると大雨となって、こう水が起き、農作物に大きなひ害がでます。
いまでは台風の進路などを天気予ほうで知ることができるので、事前に対さくをたてることができます。しかし、天気予ほうが無かったむかしの人は、台風は風の神が起こすものだと信じていました。風で稲がたおされないように、花がちらないようにと神にいのる祭りである「風祭り」「風祈祷 (かぜきとう) 」「風日待ち」などが行われました。
台風への対さくとしては、事前対さくと事後対さくがあります。

事前対さく

もみきち
  • 収かくが近い時は、早めに稲かりをしておきます。
  • 強い風のときは水を深くして、稲がゆれるのをふせぎます。また、フェーンなどによる水分不足で発生する白穂や青がれをふせぎます。
  • 冠水 (かんすい=水をかぶること) のおそれのある地いきでは、スムーズに水を出せるように用水路などのそうじをしておきます。
  • ぼう風林、ぼう風ネットを使って風よけをします。

事後対さく

もみきち2 倒伏 (=稲がたおれること) した場合
  • 水を出して、穂に付いているもみから芽が出るのをふせぎます。
  • たおれた稲をできるだけ持ち上げてかぶを起こし、かんそうさせます。
  • 穂についているもみから芽が出る前に、たおれた稲は早めにかり取ります。
  • たおれた時は青米・茶米・死米・石などがまざってしまうので、収かくやかんそうをする時に気をつけます。
冠水 (=水につかってしまうこと) した場合
  • 稲の一部でも水面上に出るように、一こくも早く水を出します。
  • 水につかった稲は、水分を調整できなくなって、水分を失いやすくなります。葉が水面に出てからは、少しずつ水を出してかんそうをふせぎます。
  • 稲に付いたどろを、できるだけあらい落とします。
  • 水につかった後は、病害虫 (ウンカ類、いもち病、紋がれ病、白葉がれ病等) が発生しやすいので、田んぼを見回って早めにふせぎます。
高潮 (たかしお) で海水が流入した場合
  • まず、海水を出します。その後、川の水をかけ流しにして、稲や土から塩分をあらい流します。

125日目・とうじゅく

135日目・倒伏 (とうふく)