種籾 (たねもみ) の選別と種まき苗半作

種籾

種籾(種にするお米)は前年の稲刈りの時に厳選して、乾燥した倉庫に大切に保存しておいたものです。

中身の詰まった良い種籾を選ぶために塩水選を行います。種籾を塩水につけて軽い種籾を浮き上がらせ、底に沈んだ良い種籾を選び、水で洗います。明治時代に開発された方法で、これだけで当時の収量が一割も増えたと言われています。

1週間ほど真水につけておいた種籾を苗代田や苗床にまきます。苗床は乾燥させた土に燻炭 (くんたん=籾殻を燻した物) と肥料を混ぜて作ります。

お米のできの善し悪しは苗のできに大きく左右されるため「苗半作」「苗代半作」と言って、良い苗を育てれば稲作の半分は成功したと表現していました。地上部ではなくて土の中の根の張り具合が重要です。約2週間~4週間ほどかけて本葉が4~5枚、草丈が15cmほどに生長するといよいよ田植えです。

伝統農具の紹介

  • 種壺1
  • 種壺2
種壺 (たねつぼ)

種籾の保存に使用されました。種籾を密封し、ねずみなどから守ります。水瓶(みずがめ)として使用していたものにヒビが入ったため、竹で締め付けて割れないようにして、種壺として再利用しています。

長さ345mm・高さ355mm・奥行340mm

コラム 種籾の脱穀は昔風に

種籾の脱穀は昔風に

足踏み脱穀機や動力脱穀機が使われていた時代も、種籾だけは千歯扱きで丁寧に脱穀したそうです。では、千歯扱きの時代はというと、その一昔前の「扱き管」を使っていたそうです。古風に従い、出来るだけ手間をかけて丁寧に扱きました。

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