5月26日 (種まきから25日目)水の機能

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日本の土壌は、お米を育てるのに向いていたわけではありません。稲はもともと、熱帯の作物です。それが日本列島のような温帯で安定的に栽培出来るようになったのは、田んぼに水を溜めるという工夫があったからです。稲は「通気系」という仕組みで陸上から水中の根に酸素を送り込みますから、水が溜まっていても生育出来ます。

稲の茎の断面

稲の茎の断面を見てますと、真ん中に大きな穴が開いています。これが空気を送るパイプです。周囲の小さな穴は水や養分を送るパイプです。

水を溜めるには、次のような目的・効果があります。

稲の保温
  1. 稲を寒さから保護します。水は比熱が大きいので「熱しにくく、冷めにくい」という性質があります。田植えの直後の低温や、冷害などへの対処として、水を深く入れることにより、稲を保温することが出来ます。
  2. 養分を含んだ川の水を溜めることにより、チッソ・リンサン・カリはもちろん、微量要素まで、さまざまな肥料分を供給することが出来ます。
  3. 水を溜めることで連作障害を無くし、同じ作物を毎年栽培し続けることが出来ます。次のような機能によります。
    ・川の水を溜めると、不足しがちな微量要素を補給してくれる。
    ・逆に、過剰な成分は水が流し出してくれる。
    ・田んぼに水を溜めると、土のなかは酸欠状態になり、有害な微生物や線虫などの生物が死滅する。
  4. 雑草の発生を抑えます。田んぼに水が溜まっていると、土のなかは酸欠状態になります。この条件で生育出来る雑草が少ないため、多くの雑草を防除することが出来ます。
  5. 土のなかの水分調節が不要で、安定的に稲を育成出来ます。

20日目・水の確保

30日目・代掻き